わらしべ長者@飛行機

こういうのをわらしべ長者といっていいか迷うけど、私はそう感じたのでそれで書いてみる。

那覇から羽田に行きのスカイマーク510便。朝一、といっても9時に出て11時半に着くから余裕のあるフライト。

機材は、スカイマークのホームページによると、B737-800/ボーイング737-800。通路を挟んで3列3列のスマートな機内。

機体の羽根に描かれているハートマークやクローバー、ダイヤを見たい私はできるだけ窓際の席を選ぶので、自然と通路との距離は離れます。

スカイマークのいいところは、乗るとき降りるときどちらも、お客さんとスタッフの方との連携プレーが絶妙でスムーズだ、ってこと。お客さんも協力的だからだいたい定刻より早めに離陸できたり着陸後もサクサク降機できて気持ちがいい。

羽田から那覇で乗った521便。隣は若いカップル。イヤホンを半分ずつ聴きながらスマホの動画を仲良く見ている。

「トイレに行きたい...」

シートベルトサインが消えて、隣のカップルのどちらかが席を立つのをしばらく待ってみるけど動画に集中していて動きそうにないので、声をかける。(せっかくの楽しい時間を壊してごめんよ〜)声を掛ける前に、自分のシートベルトをおもむろにカチカチと外して「立ち上がりますよ」というアピールをして相手にサインを送る。

すんなりと席を立ってくれて、私がトイレから戻ってきたら「私も行ってくる」と通路側に座っていた彼女が席を立った。

本題は、那覇から羽田の510便に乗った時のこと。この時も隣は若いカップル。真ん中の席が彼女、通路側の席が彼氏。

スカイマークは、機内で飲食物を販売している。でも、路線によっては飲み物を配布してくれる。キットカットはどの路線でも配布してくれる(このサイズ感がうれしい)。

羽田那覇便は、ドリンク配布対象の路線。

離陸直後は気圧のせいか、緊張のせいか、眠ってしまう時間帯なのだけれど、通路で人が動く気配でを察知して目を覚ますと

「はい、どうぞ〜」と、コーヒーがアテンダントさんから→私の隣の席の女性→私、とリレーされてきた。女性は自分の分も受け取って美味しそうに飲んでいる。「あ、お砂糖とミルクは要りますか?」とアテンダントさんが聞く前に気付いて訪ねてくれた。ブラックで飲むのでそれを断って私もコクリとコーヒーを飲む。

私は、はじめドキッとした。

知らない人に、コーヒーを手渡すのって、結構勇気いる。断られるかもしれないし。そもそも、人から手渡されることを清潔主義の人なら嫌がるかもしれない。

そういうのが一切ない、素直な笑顔で渡してくれたことにびっくりしたのだ。

ドキドキした胸の鼓動が収まった頃に、機体は高度を下げ羽田空港へ無事着陸。私の荷物は頭上の荷物入れに収めた。なるべく身軽に詰めてきたつもりでも乗る前に計ったら7kgあった。

「おろしますか、荷物?」通路側に座っていた男性が私に声をかけてきた。カップルそれぞれの荷物は3つ。全部おろし終わってドアが開くのを待つ間、窓側の私の荷物をおろすかどうか、気遣って声をかけてくれたよう!こんなことなかなかないので、ドキドキ再発。

軽い荷物ならよかったのに...

「いえ、重いから。大丈夫」と断ってしまった。せめて最初に「ありがとうございます」をつけたらよかった。とすごく後悔した。

さらに、扉が開いて通路に並んでいた人たちがゾロゾロと歩き出す。荷物をおろせるタイミングと、通路に出るタイミングとそれぞれを想定しながら座席にもたれて立っていると、

どうぞ

と、2~3列後ろから並んで待っていた男性が、通路に出るよう促してくれた。まだ(7kgの)荷物を荷物入れから出せてない私はまたも「いえ、いえどうぞ」と断ってしまった。

あぁ、もう私は何をやってるんだ!?素直に「ありがとう」と言っても良い環境だったのに。

スカイマークに乗る客層を見ていると、自分と価値感が近いように感じる。マイルに応じた特別待遇も無いし、毛布や機内で出たゴミは降機時にアテンダントさんに手渡すし、音楽やWifiサービスも無い。それでも快適だし、朗らかな対応をしてくれて心地良い。だからまた乗ろう。と思って予約してしまう。

あの、親切な3人のお客さんの立場に自分が居たら、同じように声をかけて朗らかになめらかに対応できただろうか?と帰り道自分に問いかけた。

断ってしまったけどきっと「あ、そう。ならいいんだ」って軽く受け止めてくれていると思うし、自分がもし声をかけて断られても受け入れられても、ニュートラルな気持ちでいられると、それぞれハッピーだろうなと思う。

そんな機内でのちょっとした出来事でした。

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